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母さんの料理は旨すぎた 久しぶりの手料理だったからか、食い過ぎて腹が裂けそうだ 「ちょっと部屋に居るから」 食器を洗う母さんの背中に声を掛けて、二階へ上がった この家を出てから変わらない部屋を見て、懐かしさに溜め息が漏れる 窓を開けると、湿った風がカーテンを揺らした 部屋のあちこちを探る 懐かしい思い出が出てくる 漫画でも読もうと、本棚にビッシリ詰まった漫画を引き出した時、白い封筒がハラリと落ちた 「…?…何だコレ」 俺の記憶の中には無いその封筒を開けてみた 中には薄い水色の便箋が入っていた 「手紙か…?」 二つ折りになった便箋を開いた 「…」 死ぬ少し前の、真世からの手紙だった
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