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シャッと勢いよくカーテンが開き、部屋じゅうが明るくなった 「起きろ」 昨日の酒が少し残った俺は、なかなか状況を飲み込めない 「…康介?」 「早めに来て良かったわ、やっぱり寝てたな」 そうだ 今日は康介の彼女から女の子を紹介してもらう日だった 定位置に置いてあるタバコに手を伸ばし、ゆっくり目を覚ましていく 「…あー…うま」 タバコを味わい終わると、顔を洗って水を呑んだ 30分もしないうちに出て、康介の運転する車中で、また寝た 佐和子はどんな子だろう でも本当はどうでも良かったんだよな 俺の中にはやっぱり真世が居る ただ康介のてまえ、ないがしろには出来ない 少し遊んで、終わればいいぐらいに思ってた
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