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「席替えしようか」
面食らった顔を上げた
俺は笑顔を向けた
隣に座った
「緊張することないよ、話した事だってあるのに」
また視線が合わない
「ん。ごめんなさい…普通にするから」
顔を上げたはいいが、カチカチだな
「よろしい」
タバコを消して車から降りた
スモーク越しに見た佐和子は、胸を押さえて大きく息をしていた
コンビニに入ると、菜月ちゃんはレジでペットボトルのお茶を2本買っている所だった
「俺、後ろ座るから、菜月ちゃんは康介の隣に座りなよ」
「いいの?わかった…でも佐和子すっごい人見知りなんだけど…大丈夫?」
「大丈夫だろ」
「ん、じゃぁお願い」
菜月ちゃんは店から出て行った
康介が隣のレジでタバコを買っていた
俺もついでに買った
「可愛いな、佐和子ちゃん」
「そうだな」
康介の後を着いて、車に戻った
佐和子の隣に座る
少し赤い顔で俯いてたけど、目はキラキラしていた
出逢った頃の真世を少し思い出した
真世も、表情がコロコロ変わってたな…
そんな事を思い出した
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