カナリア

5/5
前へ
/48ページ
次へ
陽が真上にあった。 もう少し、奥の方へ行くと森を抜けて、広い草原が広がっていた。 「わー!」 あやは驚いた。 山々が、そびえ立って左には森、右手には海が広がっていた。 「きれい…」 あやは、そういうとぴょんぴょんはねながら、歌を歌った。 「なんの歌?」 「教えない。」 「ひどいな。」 「空と海と草原とホワイキーの歌。」 「僕?」 「そう。」 あやは、優しく微笑んだ。 「もう、あやは…」 と言って、ホワイキーははにかんだ。 ぴょんぴょんはねながら、木の棒を持って、まるで魔法でもかけているかのように、あやは歌を歌った。 ホワイキーは、あやを追いかけた。 海が、陽の光に当たって、黄色に染まっていた。 森は、太陽の光を浴びて、輝いていた。 二人は、夕方まではしゃいで遊んだ。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加