4人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋の中は、アルコールの空き瓶だらけだった。
あやは、茫然とした。
「どうした?」
「ううん。」
あやは中に入ると、黙って立っていた。
「そんなところで、黙って立っておられると、困る。」
そう言って、おじいさんは、ソファーの上の空き瓶を床に転がして、あやを座らせた。
「なぜ、ここがわかった?」
おじいさんは、ワインを飲みながら言った。
「私たち、星を見ていたの。そしたら、森の中にもうひとつの星があったの。」
「ハハハ、おもしろいことを言う子だなー。」
おじいさんは、笑った。
あやは、それを見て微笑んだ。
最初のコメントを投稿しよう!