おじいさん

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部屋の中は、アルコールの空き瓶だらけだった。 あやは、茫然とした。 「どうした?」 「ううん。」 あやは中に入ると、黙って立っていた。 「そんなところで、黙って立っておられると、困る。」 そう言って、おじいさんは、ソファーの上の空き瓶を床に転がして、あやを座らせた。 「なぜ、ここがわかった?」 おじいさんは、ワインを飲みながら言った。 「私たち、星を見ていたの。そしたら、森の中にもうひとつの星があったの。」 「ハハハ、おもしろいことを言う子だなー。」 おじいさんは、笑った。 あやは、それを見て微笑んだ。
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