第一章 ホワイキー

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「もう、何日も食べてないだろう?僕、スープ作るよ。」 「きつねさんなのに、スープが作れるの?」 「僕は、きつねじゃない。」 ホワイキーは、むっとした。 「ごめんなさい。ホワイキー。」 あやは下を向いた。 「気にしないで。元気のでるスープを作るからね。」 あやは、ホッとして、微笑んだ。 「泣いてるあやより、その方がずっとかわいい。」 あやは、照れた。 ホワイキーは、家の中にある材料で、あっという間にスープを作った。 あやは、はじめは恐る恐る食べていたが、そのおいしさに驚いた。 スープを飲んだら、元気がわいてきた。 あやは、泣かなくなっていた。 「不思議なスープね。」 あやは、言った。 「ちょいと、魔法をかけたからね。あや、もう寝て。ベッドへ行って。」 「うん。ホワイキー、ずっといてくれる?」 「うん。僕は、君から離れないよ。」 「ありがとう、ホワイキー。」 あやは、ベッドへ行った。 ホワイキーは、あやに布団をかけてあげた。
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