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「もう、何日も食べてないだろう?僕、スープ作るよ。」
「きつねさんなのに、スープが作れるの?」
「僕は、きつねじゃない。」
ホワイキーは、むっとした。
「ごめんなさい。ホワイキー。」
あやは下を向いた。
「気にしないで。元気のでるスープを作るからね。」
あやは、ホッとして、微笑んだ。
「泣いてるあやより、その方がずっとかわいい。」
あやは、照れた。
ホワイキーは、家の中にある材料で、あっという間にスープを作った。
あやは、はじめは恐る恐る食べていたが、そのおいしさに驚いた。
スープを飲んだら、元気がわいてきた。
あやは、泣かなくなっていた。
「不思議なスープね。」
あやは、言った。
「ちょいと、魔法をかけたからね。あや、もう寝て。ベッドへ行って。」
「うん。ホワイキー、ずっといてくれる?」
「うん。僕は、君から離れないよ。」
「ありがとう、ホワイキー。」
あやは、ベッドへ行った。
ホワイキーは、あやに布団をかけてあげた。
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