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「ホワイキー、体作って。」 「えっ?僕、頭がいい。」 「だって、体重いじゃない。ホワイキー、男の子でしょ。」 「そうだよ。」 ホワイキーは、得意気に言った。 雪だるまが出来上がった。 「ずいぶん優しい顔じゃない。」 ホワイキーは、言った。 「ホワイキーを想って、顔を作ったの。」 そう言われて、ホワイキーは、照れた。 「えい!」 あやは、ホワイキーに雪を投げた。 「あー、やったな!ほれ!」 「あーホワイキーひどい!!」 「あやが、先にやったんだぞ!」 二人は、雪合戦をして、午後遅くまで、遊んだ。 陽がかげり、月が東の空から、顔を出して、一番星が光っていた。
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