別れ

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お前だってガキのくせに。 僕は心の中で毒づく。 手紙を裏返す。 住所や郵便番号は以前のものではなく、新しいのが書かれていた。 僕は気付けば、春也の家の前にいた。 赤い屋根をした、洋風な家。 既に、玄関には空き家と言う看板が・・・。 今にも扉を開けて、春也が出てきそうだった。 「よぉっ、今日も元気に過ごそうぜ!」 笑顔で喋ってくるあいつは、もういない・・・。
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