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「はぁ…明日から学校なのに
宿題が終わる気がしない……」
「……またかよ」
「だって、長い休みは休むモノじゃん?
ああ、今日があと3日あれば終わるのに」
「……おい、ちょっと待て、
それ以上しゃべるな!」
「なんだよ?グチぐらい話させろ、
ああ、今日が繰り返されればいいのに……
目が覚めたらまた今日みたいな?」
「あ~あ、今回もか……
はぁ…それは出来るぞ、俺は
“時間を繰り返す”魔法を使えるから」
「マジで!?
お前、魔法使いだったのか!」
「……ああ、願いを聞いたからには、この魔法はもう俺には止められないけどな」
「マジか!!ラッキー」
「……本当にバカだな、お前。」
「うるせぇな、
バカだから困ってんだろうが」
「そうじゃねぇよ……
今日が繰り返されるってことは、やった宿題の内容も全て今日に戻るんだよ……」
「……?」
「はぁ…簡単に言えば、今日の記憶と解いた全て宿題が白紙になる。」
「え、意味ないじゃん!!」
「毎度、毎度、理解するのが遅いんだよ…
勝手にベラベラとグチりやがって……」
「……止めれない?魔法」
「それが出来りゃ、お前に100回以上も“今日を”付き合ってねぇよ」
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