にく

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にく

「何食べる?」  その玲子ちんの言葉に、私はすかさず手を挙げ提案した。 「生姜焼き定食!」  奈緒子ちゃんは、にっこり青江ばりに…ああ、あれはにっかりだった…顔をきらきらさせて賛意を表明してくれた。 「いいねぇ~」  と言う訳で我々三人は、昼食を食べに行ったのであります。  私と玲子ちんと奈緒子ちゃんの三人は、大抵こんなバターンで行動をしがちである。一人が切っ掛け、一人が提案、一人が賛成、という感じだ。  常に沈着毒舌なメガネっ娘の玲子ちん、男前な性格の奈緒子ちゃん、天然ボケまるだしの私…、それぞれタイプが違う我々三人は短大時代からの付き合いだ。  何故か、妙にうまが合うのが不思議である。  今回の様に衆議一致しての行動は珍しくなく、旅行に行くときでも行き先はすんなり決まる。たまたま行きたいところが重なる、という偶然が起きてしまうのだ。  運命という絆で繋がっているのかな、と思う時もままある。  そんな感じで苦楽?を共にして、はや五年が過ぎた。掛け替えの無い親友である。
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