0人が本棚に入れています
本棚に追加
にく
「何食べる?」
その玲子ちんの言葉に、私はすかさず手を挙げ提案した。
「生姜焼き定食!」
奈緒子ちゃんは、にっこり青江ばりに…ああ、あれはにっかりだった…顔をきらきらさせて賛意を表明してくれた。
「いいねぇ~」
と言う訳で我々三人は、昼食を食べに行ったのであります。
私と玲子ちんと奈緒子ちゃんの三人は、大抵こんなバターンで行動をしがちである。一人が切っ掛け、一人が提案、一人が賛成、という感じだ。
常に沈着毒舌なメガネっ娘の玲子ちん、男前な性格の奈緒子ちゃん、天然ボケまるだしの私…、それぞれタイプが違う我々三人は短大時代からの付き合いだ。
何故か、妙にうまが合うのが不思議である。
今回の様に衆議一致しての行動は珍しくなく、旅行に行くときでも行き先はすんなり決まる。たまたま行きたいところが重なる、という偶然が起きてしまうのだ。
運命という絆で繋がっているのかな、と思う時もままある。
そんな感じで苦楽?を共にして、はや五年が過ぎた。掛け替えの無い親友である。
最初のコメントを投稿しよう!