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「○○○○○」
ここのところ毎日、彼女は僕がやめて
といっても同じ五文字の言葉を繰り返す。
「…お願いだから、2文字の言葉を僕に
言って」
頼んでも彼女は、優しく微笑んでやはり
5文字の言葉を繰り返す。
「○○」
だから、僕は二文字の言葉を彼女に返す。
すると彼女は、ポロポロと涙を流した。
これも又、毎日繰り返されることだった。
「どうして、あなたは5文字の言葉で返し
てくれないの?」
「それは僕の台詞だ。」
どうして、君は。
2文字の言葉で返してくれないんだ。
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