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川「到着しました。」
洋「川崎。俺に何かあったら、サクラだけは守ってくれ。どんな事からもだ。絶対に傷つけないでくれ。」
川「専務、それは違います。」
洋「…。」
川「サクラ様は、専務に何かあったその時点で、とても傷つかれることでしょう。何からも傷つけたくないと、おっしゃるのであれば、専務が傍にいて差しあげてください。」
洋「…それもそうだな。悪い、忘れてくれ。」
川「そう致します。」
料亭の前まで行くと女将らしき女性が近寄ってくる。
女将「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか。」
川「柏原ホールディングスの代表で伺いました。」
女将「承っております、どうぞ、こちらでございます。お連れ様もお待ちでございますよ。」
部屋の前に案内される。
洋「ふぅー」
そう、深呼吸して中に入る。
洋「お待たせしました。」
福永「おー、待っていたぞ。良かった。君が来てくれて。」
洋「本日は、お時間を頂きまして誠にありがとうございます。副社長が伺う予定でしたが、予定が合わず代理で参りました。」
福永「もうそんな堅苦しい挨拶はやめてくれ。」
洋「はい、ありがとうございます。」
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