信じてる

14/17
前へ
/79ページ
次へ
琢「洋平…お前も辛かったな。」 洋「俺なんて…何でもねーよ」 え「洋平くん、変わったね(笑)」 洋「自分でもそう思う。全部、サクラの為だ…」 騒ぐだけ騒いで、店があるからと帰る琢也とえり。 その日から、サクラの見舞いが増えた。 雄也くんと晴美ちゃん アカペラ部の友達 バイト仲間 執行部の後輩達 興味本位で俺を見に来てる奴はいない。 本当にサクラを心配してくれてる。 だから俺も面会を断らず、サクラに逢わせてる。 そして今日は- 福「失礼します。お見舞いに参りました。」 花梨の父、福永社長だ。 だが、見る影もない…やつれて細くなり、顔色も悪い。 洋「どうぞ。」 サクラの姿を見て、泣き出す福永社長。 福「会社は、清算します」 洋「なぜ!」 福「あの件以降、娘の管理も出来ない親は、社員の管理も出来るわけがないと…売り上げはガタ落ち。 それに…チャンスかもしれないと思ったんです。花梨と、家族と向き合うチャンスかと。」 洋「そうですね…」 福「サクラさんには…酷いことを…」 泣き崩れる社長に、初めは何も言えなかった。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1147人が本棚に入れています
本棚に追加