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琢「洋平…お前も辛かったな。」
洋「俺なんて…何でもねーよ」
え「洋平くん、変わったね(笑)」
洋「自分でもそう思う。全部、サクラの為だ…」
騒ぐだけ騒いで、店があるからと帰る琢也とえり。
その日から、サクラの見舞いが増えた。
雄也くんと晴美ちゃん
アカペラ部の友達
バイト仲間
執行部の後輩達
興味本位で俺を見に来てる奴はいない。
本当にサクラを心配してくれてる。
だから俺も面会を断らず、サクラに逢わせてる。
そして今日は-
福「失礼します。お見舞いに参りました。」
花梨の父、福永社長だ。
だが、見る影もない…やつれて細くなり、顔色も悪い。
洋「どうぞ。」
サクラの姿を見て、泣き出す福永社長。
福「会社は、清算します」
洋「なぜ!」
福「あの件以降、娘の管理も出来ない親は、社員の管理も出来るわけがないと…売り上げはガタ落ち。
それに…チャンスかもしれないと思ったんです。花梨と、家族と向き合うチャンスかと。」
洋「そうですね…」
福「サクラさんには…酷いことを…」
泣き崩れる社長に、初めは何も言えなかった。
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