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「……のっけから気分を暗くさせるお題ですね……リストラって……」
生徒会室にて、各クラブに渡す部費の計算を行っている最中にいきなり会長が話し始めた。
いつも口を開けば変態な事しか言わない片桐も、会計という立場からか今日は真面目に取り掛かっている。
「将来あなたにとっては、とっても身近なものとなるわよ」
「リストラが?! 嫌ですよ! なんでそんな事言うんですか!」
「あなたの幸せなど……私は認めない。否、認めたくない」
「サラリととんでもない事言いやがる!」
「どうでもいいから、さっさと答えなさいよ。時間ないんだから」
時間がないなら初めからしなければいいのだが。しかし、そんな意見を言えるはずもない。どんな反撃を喰らうか分からないからだ。
「えーと……『④バラの花を植える』ですかね」
「なんで、それを選んだのかしら?」
「え……? いや、綺麗かなって……」
「安易ね……そんな事だから、あなたは一生童貞なのよ」
「確定事項なの?! そんな事はないはずだ! 俺だって……俺だって……!」
「診断結果は次ページよ」
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