第一章 常識に囚われない仲間達

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蓬莱山輝夜  (働くべき馬鹿姫様) VS 藤原妹紅 (最強のボーイッシュにして輝夜のライバル) FIGHT! 「はぁっ!」 妹紅は博麗アミュレットを振りかぶり輝夜に投げつけた! 輝夜に0ポイントのダメージ! 輝夜に0ポイントのダメージ! 「今度はこっちから行くわよ!」 ゆっくりは妹紅に噛み付いた! 「ゆっくりしね!!!」 妹紅に1ポイントのダメージ! 「こうなったら急所を…目を狙ってやる!」 輝夜はとっさに瞼を閉じて防いだ! 輝夜に1ポイントのダメージ! 輝夜に1ポイントのダメージ! 「まだまだっ、行きなさい!」 「ゆっくりしね!!!」 クリティカルヒット! 妹紅に2ポイントのダメージ! 「まずい、弾切れだわ」 妹紅は床に散らばった博麗アミュレットを集めている! 「隙を見せたわね!今よ、行きなさい!」 「ゆっくりしね!!!」 妹紅に1ポイントのダメージ! 「って、これ、私じゃなくて饅頭が戦ってない?」 「お前よりよっぽどいい仕事してるよ。次こそ目に当ててやる」 クリティカルヒット! 輝夜に2ポイントのダメージ! 輝夜に2ポイントのダメージ! 「おいィ―――――――――っ!?」 突如、野次馬の歓声を上回る声量で、沈黙を誘発させる怒声が響き渡る。 暴徒と化した民衆の鎮圧がこうも上手い人と言ったら、私はこの世で一人しか知らない。 二人ともその怒声を受けて動きを止めていた。 「おぉ! 我らが領主娘様のご登場だ!」 野次馬が突然の乱入を察すると、再び火が付いたように一気に沸き上がる。 青いワンピースの上に虹色の裾模様を施したエプロンドレスを合わせたような衣装に身を包み、左右両側に桃の葉と果実を付けた帽子を被る彼女は、食堂の入り口に足を踏み入れ胸元を誇る事の無い謙虚な立ち姿を見せ付けていた。たちまち野次馬達はその絶壁の胸元を見詰める。 永江衣玖さんがお目付役をしている天人の娘で、比那名居天子(ひななゐ・てんし)。彼女も私の幼馴染みの一人だ。 「弱い者苛めとかちょとsYレならんしょこれは…?」 腰に両手を宛てた堂々とした姿勢で野次馬の中を割って入り、首を斜めに向けながら二人に物申す。 「弱い者? どっちの事を言ってるのよ」 「え? アンタじゃないの?」 「笑わせるんじゃないよ、お前より格下に見られちゃ堪らないわ」 「ふぅん…、この戦いの後でも同じ台詞を言えると良いわね」
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