第一章 常識に囚われない仲間達

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蓬莱山輝夜 (働くべき馬鹿姫様) VS 比那名居天子 (誰にも論破されない謙虚な天人) FIGHT! 「私パンチングマシンで100とか普通に出すし」 天子のギガトンパンチ! 抉り込むようにして雷属性の左を叩き付けた! 輝夜に電流走る! 輝夜に100ポイントのダメージ! 「今度はこっちから行くわよっ」 輝夜はあたりの面を前にして真っ直ぐな太刀筋で打ち込んだ! 天子に0ポイントのダメージ! 天子に0ポイントのダメージ! あたり棒が折れてしまった! 「ああぁぁぁーーーっ! あたり棒がががががが!」 「この私を舐めてるとギガトンパンチ食らったら即死で瞬殺される」 クリティカルヒット! ギガトンパンチはさらに上のパワーアッポしたメガトンパンチになった! 輝夜に200ポイントのダメージ! 「ぎゃあああぁーーーっ!」 輝夜は倒れた! 「黄金の左の拳で出来たパンチを持つ一級天人が他の皮装備の蓬莱人に遅れを取るはずがない」 WIN 比那名居天子! 「あんな技を繰り出すなんてすごいですねあこがれちゃうなー」 「それほどでもない」 「か…かっこいいタル~」 今も天子の栄光を称える歓声と、謙虚にもそれに受け答えるやり取りが続いている。私は、一人その輪から離れて、事の成り行きに呆然と立ち尽くす。 こんな非常識的な光景はこれが初めてでもなく、今日に限ったことでもない。 幼い日に出会い、そして皆とつるむようになってから、ずっと繰り返されてきた日常だ―――。
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