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「何を言ってる私は学校でも一目置かれているわよ? 一般人より不良とつるむ事がおおいらしい私は気にしてないけど不良が良く話し掛けるので女子からは憧れの眼差しと罪袋からはせん望の眼差しらしい どっちにしてもやばい」
「え? この場合の不良って私達? むしろ私達が不良?」
「お前達じゃないわよ私は天界のDRAK~ダーク~っていう喧嘩チームの頭だべ地元で伝説の不良と恐れられてる 私は不良だからよタバコも吸うし宿題もやらない喧嘩も強いしバイクもヘルメットかぶらないで乗る」
「いやいやいやいやいや…」
「完全に論破して終了したのでこの話題は終了したがってレスひ必要です」
理論武装を固める天人に隙はないのだろうか。
このままでは休み時間前半の遅れを取り戻す事が出来ない。
あまりに難航する説得に思わず髪を掻き乱しながら、私は深呼吸をする。
「でも、心配なんですよ、天子ちゃんの事が…」
そして、顔を背けながらも本心からの言葉をぶつけた。
「今年もたまたま皆同じクラスになったからいいけど、この先、天子ちゃん独りになった時に、就職したりしてそのままだったら、まずいと思いますよ?
ボーイフレンド…は問題なさそうですけど」
うーん、こんなに気に掛けると逆にこっちが恥ずかしくなってきた。
少しは反応が無いだろうかと目線を戻してみる。
「おぉ、こわいこわい」
「え?」
足下で小さな饅頭がニヤついた視線を向け、舐め回すようにこちらを見ていた。
「きめぇ丸がそう言ってる」
「あ、そ…」
私は脱力して肩を竦めるばかりだった。
そして、結局黒板は私が消した。
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