このひとの隣は、

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「‥‥土方さん、旦那がすきなんでしょ…?」 「‥は?」 こいつ、なにいってやがる。 「お前、なに勘違いしてんだ?」 「だって土方さん旦那と楽しそうにお話してたもん‥っ、土方さんは旦那のことすきで…」 「だから、なんでそーなる?」 「ぇ。」 「確かにあいつはバカだし、話の内容はメガネのノロケばっか。聞いてて不快にゃならねぇ。けど、なんで俺があいつをすきになるんだ?」 は?ノロケ? 「え、えと、あれ?旦那‥って、メガネ、‥あれ?」 「‥?お前しらねーの?あいつら付き合ってんの。」 はぁぁ?! 「し、知らなかった‥」 「ばーか。何勘違いしてんだかしらねぇが俺はお前に惚れてんだよ、本気で。だからほかの奴なんか眼中にねぇ。総悟だけだ」 また土方さんがぎゅーっと抱き締めた よかった、勘違いだった、 傍にいることが当たり前で、離れてしまう怖さを忘れていた、いつもはわがまま言って素直じゃねー俺だけど、今日だけは、 今日だけは、素直に甘えようと思う。 「俺も、土方さんのことだいすきでさぁっ」 このひとの隣は俺のもの。
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