*これはとある港町に住む高校生達のちょっとした暇潰しから

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#眩い輝きの後、俺の手に残ったのは一粒の「インディカ米」 紛れもなく「インディカ米」だった…。 質問する間も与えず爺さんは続ける 「このインディカ米には、リアー様の記憶が宿っておる お前の魂奥深くに眠る勇者の力を呼び覚ます鍵となるだろう」 こいつはさっきから何を言っている!!? 世界の破滅っていったい‥‥。 「わしに教えられるのはここまでじゃ、偉大なる後継者よ 世界を救うんだぁぁぁ!!!」 そう言って爺さんの体はすぅーっと消えていく。 こいつッ狂ってやがる… 「ちょっ、ちょっと待て!最後にあんたの名前を…」 「名乗る程の者じゃぁない。またいつか会おう!」 そして得意気に微笑み爺さんは消えた。 「あんのファッキンモミ爺めぇーっ!!!」 俺は叫んだ。 さてどうするか、、、 状況が把握できないまま俺はいくつかのダンボールを開け、一合程のインディカ米を炊くことにした。 同時に携帯を取り出しアドレス帳を開く。 「こんな時はあいつを呼ぶしかないな…」 俺が困った時いつも助けてくれるあいつ。 柚子胡小学校 のりたま中学校 そして胡麻塩高校 いつも俺の側にいた、あいつ。 アドレス帳の「さ行」のあいつ。
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