*これはとある港町に住む高校生達のちょっとした暇潰しから

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*アドレス帳をみていてふと気づいた。 これ誰の携帯だ…? 俺の携帯と機種は同じだが、知らないアドレスばっかりだ。 いつ、誰と、なんで入れ替わってるんだ…? 俺は今日を思い返してみる。 ~朝。 俺は胡麻塩高校に向かうべく家を出た 外は太陽が容赦なく照りつけているにもかかわらず、雨が激しく降っていた。 時折雨に混ざって落ちてくる食パンに気をつけつつ、学校へ歩いている途中のことだ。 「ちょっとキミ。」 男前の俺を呼び止めるのはしょうがない。 しかし、その人は何かがおかしかった。 驚くべきことに、人間とマンモスとキリンを足して、マンモスと人間を引いたような姿をしていた。 「こんな姿でごめんなさい。でも、今は説明している暇は無いの。」 何かから怯えるように周囲を見渡しながら、その人は話し始めた。 「今ごろ、アナタの家にお届け物が着いていると思うわ。」 「お届け物?一体誰から?」 「今は話せない。でも覚えておいて。私はアナタの敵じゃないわ。」 そして、もう時間だわ、の一言と共に消えていった。 ―――いや、コレは携帯とは無関係だった。 そのあとはどうしたっけ? 確か学校に着いて………。
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