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「ちょっと……何するん?」
ゆっくりと落ちてくるUFOを見つめていると、不意に小鳥遊の耳に入ってくる怒ったような訛った声。
小鳥遊は振り返ると屋上の入り口の上……
貯水槽の前に立ち尽くす1つの人影。
逆光になってすぐには見えなかったが、小鳥遊は確信する。
独特な訛り。
ショートボブの髪。
小柄な体格。
そして背後に猫の様に大人しく控える百獣の王。
「……『蘭王色(アララギキミイロ)』」
小鳥遊が呟くと、その人物……蘭王色がようやく小鳥遊に気付いた。
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