7人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
「うちは蘭王色よ。歳は1個下やけど学園生活では先輩やね。敬語でもタメ口でもどっちでもえーよ」
「あんた…中等部の人間?」
「ちゃう。…そうやね…あえて言うなら『学園』の人間っちゃあ人間」
倉田初春の淡々とした質問に、王色は飄々とマイペースに答えている。
そんな二人の会話を聞いていて、小鳥遊は多々疑問が浮かぶ。
「……―――なぁ蘭王色」
小鳥遊の呼び掛けに、倉田初春に向けていた無表情な顔をゆっくりと小鳥遊に向ける。
「あんたは一体…『何者』なんだ…?」
王色の周りでオカシイ事が起こってばかり。
最初のコメントを投稿しよう!