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まるで呪縛のようだ。
だから今さらもう止める事は出来ない―――……
「……ほいじゃあね。うちはコイツ直さないかんもんで戻るわ」
王色はヘコんだラジコンUFOを両手に抱えたまま、身軽にヒラリとライオンの「ベル」に跨がった。
「ああ。悪かったな壊して」
倉田初春はライオンのベルに驚く事もせず、謝罪の言葉を王色に向けた。
「えーよ。気にせんで倉田初春。…うちも迂闊やったね。次から気を付けるわ」
「次ってなんだ。次って…」
小鳥遊のツッコミを無視して王色は「アディオス」と言いながら、ベルに跨がって普通に屋上の扉から出ていった。
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