闇王様ゲーム

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7月中旬。 それは、蝉がうるさく体が溶けると錯覚するほど暑い季節。 そんな季節に俺達はとあるゲームをしていた。 「やった!私が王様だー!心の準備はいいですか?皆さん。」 そう今はみんなで闇王様ゲームをしているのだ(今始めたばかり)。 闇王様ゲームとは、王様ゲームと闇鍋を掛け合わせたものだ。(考案したのは木野葉先輩) ルールは人数に合わせて棒を用意してその中の一本に『王様』と書き残りの棒には1から順に番号を書いて準備完了。 その後は文字が見えないようにして持ち、参加者全員が棒を引く。 そして、王様を引いた人は二つの番号を言って先に言われた番号を持っている人が後に言われた番号を持ってる人が鍋の中から取った食べ物を食べるというルールだ。 「では、五番の人が二番の人が取ったものを食べるということで。」 「げ、食べるの俺かよ。つうかこの中に普通の食べ物は入っているのか?」 「ひ、一椿先輩!お、男性なら文句を言ってはいけません!」 水渡さんに言われたらいつもが穏やかな分言い返せない。 「おっ、最初に死ぬのは徹君かぁ。ならいつものお礼として一番美味しそうなものを探してあげるよ!」 (琴引先輩、さっき最初の死者が俺みたいなことを言ってましたけどまさか本当に死んだりしませんよね?) と多少ビビりながら心の中で先輩に問いかけた。
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