プロローグ

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グッバイ現世。 それが俺の最後の言葉だった。 あぁ、おかしいとは思う。おかしいさ。どの位おかしいかって言ったら、犬が猫に向かって「やらないか?」 って言う位。このネタもう古いかな。 だけど、最後の言葉とか、そんな事を言わざるを、そんでもって思えざるを得ない位に俺は絶望の淵っつーか崖っつーか、崖っ淵に立たされるような、ていうかもう死ぬよなこれって位っつーか、何言ってんだろうな俺。 まぁ、あれだ。 ドラゴンが。 追いかけてます。 さぁ、どうよこの状況。二次元にしか存在しないと思ってたドラゴンさんが俺を追いかけてきますよー。 おい、誰か助けてくれ。このままじゃあ俺、ドラゴンさんに殺されるよ。 ドラゴン「ギャアアァウ!!! 良い男!」 あれ、ちょい待って。今変なの聞こえた。 ドラゴンさん、もしかして♀なのか。そして俺を追い掛ける理由はそれか。 ドラゴン「掘らせて! 私の下のブレスが暴発しそうなの!」 下のブレスってなんすか。もう少しマシな事言えよ。 ……。 え? まさかこのドラゴン♂なの? 「いやああぁあだああああ!!!」 そんなどうでもいい事を知った俺は未だにドラゴンから逃げて、逃げて、躓いて、捕まった。 あれ、ミスった。
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