プロローグ

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こんな状況でツッコミが出来る俺もどうかしてるが、ピンチには変わらない。 凄いや。たった4ページで俺は死ぬのか。これ、脇役レベルじゃね。 ドラゴンは俺の顔を覗いたり、玩具みたいにブンブン振り回したりりりりりりりりり。 「ちょ、ストップ! 吐く! 吐いちゃう!」 「あら、ごめんなさい。つい嬉しくて……ふふ。」 何が「ふふ」だ。嬉しいのは分かったけど、俺が死んだら「ふふ」じゃなくて「ががーん」になるぞ。それどころか「ふんもっふ」だよ。つーか小説が完結しちまうよ馬鹿。 というかドラゴンさん。貴方、いい加減あちらの世界とやらに行かないんですか。僕もう諦めてるんで早くして下さい。 「さぁ……そろそろ行くわよ! しっかり捕まって!」 俺の思いっつーか届かなくていい思いが通じたのか、背中に生える翼を広げ、一度羽ばたくと、ドラゴンは宙に浮かんだ。 何これ。え、何これ。凄いや。飛んでる。すんごい飛んでる! やっべ、興奮してきた! 「おrrrrrrr!!!!」 でも俺、飛行機に酔う人だから。 ドラゴンに酔う俺。 スイーツ(笑)
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