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小学三年生の頃、告白ゲームという遊びが流行った。
男の子と女の子が集まって自分の好きな人を告白するのだ。
この手のゲームでありきたりなのはゲームのメンバーがメンバー内の異性を選ぶこと。
女の子は頬を染めて楽しそうに笑い、男の子ははにかみながらニヤニヤし、周りはそれをはやしたてゲームの山場となる。
私が参加したのは一度だけ。想い人を告げたとたんにバカにされ原則だった秘密も破られ、翌日には私の秘密は公然の秘密となった。
でも私は知っていた。ここにいる誰よりも私の初恋が本物だってことを―――。
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