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――――1月31日
私は難産だったが無事生まれた
だが母上の体は元から弱く
今回の難産が体に応えたのだろう
病に伏せってしまった。
そして私が五つのときに
この世を去られた。
母上は実家で養生されていたから
あまり喋った記憶もなく
遊んだもらった記憶もない。
思い入れなどない。
そう思ったが
涙がとまらなかった。
父上と仲がよかった
浮竹、夜一、京楽が
頭を撫でてくれたのを
今でも覚えている
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