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リブロ:…で、タクト先生。何で外に居たの?
タクト:…花壇にフンギが大量発生してたんだよ。
リブロ:フンギ?あ、木属の下級妖精の?白くてにょろにょろ動いてる子達だよね?
タクト:…そうそう。あの白くて細長くて集団でにょろにょろ動いてる奴な。この時期にはあいつら、そんなに居ないんだよ。それが何故か大量に居たから、移動させてたんだよ。フンギが沢山いると花が咲かなくなるんだ。…季節の法則が乱れてんだよ。金属の仕業か…?
リン:はい。私の仕業です。
タクト:…やっぱりか。実験は実験室でしろよ。他属の領域に迷惑かけんな。
リン:はぁ、しかし。
タクト:しかし。じゃなくてだなぁ…
リン:そこにミ=ナーマが居るので…
タクト:え?ミ=ナーマってあのミ=ナーマか?
リン:ええ、あの金匠ミ=ナーマです。
リブロ:…金匠ミ=ナーマってあれだよね。金属性の聖霊。
ルナロッソ:別名毒の魔女。だからフンギたちはそこに居たんだね。
タクト:どうにかしろよ!
リン:だからどうにかしようとしてたんですよ。まぁ、機嫌がよくなれば戻ってくるんですけれど。
タクト:機嫌がよくなれば…って、今毒撒き散らし中かよ!?
リブロ:ミ=ナーマってあれだっけ。機嫌悪いと有毒物質発生させるんだっけ。
ルナロッソ:…うん。逃げようか。
リブロ:…逃げていいのかな?
ルナロッソ:…一応なんとか出来なくはないけど…
金属は金属に任せたほうがいいじゃん。金魔術は他の六属と違うんだから。あと…
リブロ:あと?
ルナロッソ:個人的にあの赤毛、気に入らないからほっといてもいいと思う。
リブロ:えー…
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