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桜は残酷だ…
俺の辛さも知らずに綺麗に舞い散っている
いつか宏太兄ちゃんと一緒に見た桜はまだ俺の心に残っている
桜の様に綺麗なお前が大好きだとくしゃっとした笑顔で言った宏太にいの事は忘れない
だから桜を嫌いになりたいし憎みたい…けど憎めない自分が居た
そう舞い散る桜を見つめ思った
-キーンコーンカーンコーン…
あ…休み時間になる
生徒が出てくる前に生徒会室に帰らなきゃ
そう思い荷を返したとき
「あっあれ、会長じゃね?」
「あっマジだ!
行こうぜ」
俺はその声を聞いて逆の方を向いた
「ちょっ待ってくださいよー」
そう言って腕を捕まれた
ビクッ
涼「やっ…やめて」
「何かビクついてるよー」
そう言って俯いた顔を覗かれた
「何か思ってたのと違ったんだけど」
涼「はっ離して…」
振り払おうとしたけど強く捕まれてて無理だった
段々捕まれてる事に、触れられてるということに意識がおかしくなってきた
ヤバい…そう思った時
「おい!!
嫌がってんじゃんか!!
離せよ!!」
そういきなり現れた新入生の子は掴んでいた腕をバシッと叩き落とした
「んだよ!
お前そんな態度取って良いと思ってんの?」
「こいつの父ちゃん○○財閥の御曹司なんだぞ」
「そんなの関係ないし、嫌がってる人にそんな事する方が許されないと思う
会長さんなんだし後が怖いんじゃない?」
「はっもう行こうぜ」
そう言って二人は帰っていった
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