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「…はぁ、疲れた。」
早く家に帰って寝たい。
「さぁてと、家に帰りますかな。…二匹はどうするの?」
「あ、家に上がらせてもらいますよ。」
「…却下。」
「何でですか?」
「あんたらが小さくなってご飯も少ししか要らないと言うのなら私の部屋に入れてあげるけど。」
無理だろ。
ダーク結構大きいし、ブランも柴犬サイズだし。
「分かりました。小さくなればいいんですね。」
…は?
そう言うのと同時に、ダークとブランはみるみる小さくなっていき、コップに入るぐらい小さくなっていた。
「これで文句ねぇだろ。」
「このサイズでしたら、食事も少なくて平気ですね。」
…出来ちゃったよ。
また、元の大きさに戻り黒奈の先に行ってしまった。
「さ、家に帰りましょう。」
「あー、寝みぃ。」
「…。」
―――――…
「ん?…ここは。」
あの後、ダークとベッドの取り合いをして、見事ベッドを勝ち取った黒奈は、またあの“夢”を見た。
「…えーと、サタンー!」
名前を叫んでみるが、虚しくこだまするだけで、何も無かった。
「やぁ、この前はすまなかったね。」
「っにゃぎ!」
っにゃぎ!…て何ぞ?
「はは、面白い叫びだね。」
「急に話し掛けんな!…です。」
ウェーブのかかった長い金髪に緑色の瞳。
よく天使が着てそうな服を着ている男性が真後ろに立っていた。
…この人がミカエル。
うわ、人じゃん。
人見知りスキル発動じゃね?
「いいよ、人見知りなんかしなくて。」
読 心 術!!!
「…人見知りしなくていいと言われても、私昔から人見知り激しいんで、はい、さーせん。」
「はははっ!面白い子だね!」
楽しんでいただけたら光栄だよ!
「あ、そうそう。サタンなら当分来れないよ?君を探し当てるのに大分苦労したみたいだから。」
「…はぁ。」
「…君は本当にそっくりなんだよね。前世の人と。」
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