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「…席につけ。騒々しい。」
気だるそうに教室に入ってきたのは、大谷吉正。
この中学で大ベテランの先生だ。あ、後性格がカッコいいからとかで(うちのクラスの)女子にモテ、(うちのクラスの)男子から憧れの眼差しを向けられている。
うちのクラスが言うには、
「冷たくあしらわれるのがなんとも言えない」
らしい。
…だからMかお前ら。
私はお前らの将来が心配だ。
「では、朝のh「センセーイ!転校生が来るのって本当ですか!?」…なんと情報の早い事。ネズミか貴様らは。」
゛鳥にでもつつかれろ。゛と言って出席簿を口元に持ってきて、窓に目を向ける先生。
゛ひどーい゛とか゛ネズミじゃねーし!゛とか言っているが皆笑っている。
その笑いは冗談で笑っているのか、罵られて笑っているのかが理解しがたい。
…前者で有ることを願おう。
すると、前のドアからコンコンとドアを叩く音が聞こえた。
「…先生。転校生が待ちくたびれていますよ。」
「そうだな。…入れ。」
そう言われると、ドアが開いた。
そこには、白い肌で金髪碧眼の絵に書いた様な外国人が立っていた。
そして、イケメンである。
目鼻立ちがくっきりしている。目もつり目で普通の女子なら流し目で一発ノックアウトだろう。
そのせいか、女子は゛かっこいー゛゛イケメーン゛などと言っている。
男子も男子で゛漫画みてー!゛などとはしゃいでいる。
いやいやお前ら。
只でさえ危ない自分の地位が更に危なくなってくるんだぞ?
…少しくらい妬むとかしろや。
…いや、このクラスだからか?だとするとこのクラス変人集まりすぎだろ。
「では、自己紹介。」
「…」
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