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「おーい、名前。」
「…アルヴィス・レイナルドです。レイと呼んで下さい。」
(あ、日本語喋れるんだ。)
心の中でささやかな拍手を送っていると、
『おー。』
パチパチパチ…
「…?」
おいお前ら!
何故拍手?
みたいな顔してるよ!?
失礼すぎるわ!
心の中で拍手しろ!
「…さてと、こいつの席は…。」
先生が回りを見渡して言っている。
私の回りに空席はないので私の回りは有り得ない…。
(ふ、この私の策に穴など無いわ!)
微かにどや顔をしていると先生と目があった。
すると先生はあくどい顔になり、
「席替えしよう。」
「黒奈席どこ?」
「…窓際一番後ろ…。」
「え!?転校生の隣じゃん!?いーなぁー。」
「…。」
嘘だろ。
どんだけだよ。
どんだけくじ運ないの?
いやいやいや、くじ運悪いのは承知していた。
しかし…ここまでとは…!
くじ運どこで使い果たした私。
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