火種

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るように、それまでは自由時間とする旨を伝えた。 「211部隊は今から夜間演習なんですって。最近、気合い入ってますね、あの部隊」 「がはは!俺らに負けてからだな、ああなったのは」 「次も必ず勝ちますよ!!」  特にやることのない葉山、綾先、釜矢、高浜、稲山、篠沢、川崎の7人は談話室にいた。談話室には、葉山達以外には、ほかの部隊の隊員がちらほらいるだけである。 「あんな奴ら敵でもなかったな。な、和希?」 「慢心はダメだぞ、将哉。それが負ける原因になる。」 「…実際、前の対抗戦で高浜は危なかった。…いくら戦車でも、あそこまで突出したら集中砲火を喰らう」 「な!!そんなことはねーよ!!あれは和希が援護しろって言ったからだな!」 「援護しろと言っただけで、歩兵を置いて先陣切って攻撃しろとは言ってないぞ」 「やめとけ、高浜。確かにお前さんは前に出すぎてた」 「釜矢さんまで!?」  7人は談笑を続けていた。点けっぱなしのテレビからは戦争の情報が流れてくる。 「トルコがとうとう撃破されてしまいましたね」 「バルカン半島を制圧されたら、次はヨーロッパが戦場になるな。」 「噂だと、イスラム五大国同盟に参加した国は、資金や技術、学問の援助が受けれて生活水準が上がってるらしい。
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