始まりの刻

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「殺合民及び減民法…?」 松岡公彦はその時、偶然にもテレビで国会中継を観ていた。テーブルの上には食べかけのカレーと、淡い青色の携帯が置かれていた。 公彦は国立谷貝辺国際大学の二年生だ。学校はもう夏休み直前、周りのみんなはもう浮かれ気分だ。 公彦はテレビの画面に釘付けになっていた。何故なら、こんな国会中継、こんな法案は初めて見たからだ。 「減民法…」 公彦は何か閃いたように携帯を手に取り、急いで「減民法」というワードを調べてみた。 ヒットしたページは五万を超えていた。公彦はその内、一件目にヒットしたページを開いてみた。そこにはこう書かれてあった。
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