無題

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家に帰って本を開いた。 短い物語だ。 1ページで完結する物語。 だけど僕は引き込まれていった。 本の目次には一言だけ、こう書かれていた。 「次の物語は貴方が書いてください。」 本のタイトルは『無題』だ。 僕は書かれていた通り、最後のページの空白に小説を書いた。 その後、何故だか持っていてはいけない気がして、元あった場所に置いてきた。 あの本は今どこにあるのか。 それは今の持ち主しか知らない。
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