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クリスマス。
僕と君。
ある寒い寒い夜のこと。
雪が降る。
寒いな。
君の前に缶コーヒーを置く。
箱に入った指輪も添えて。
「……」
喉まで出掛かった言葉は飲み込む。
君と同じ缶コーヒーと一緒に。
寒い寒いクリスマス。
君は急に静かになった。
あの日からはもう3年。
「また来るよ。」
雪は少し降るのを弱めた。
缶コーヒーは雪を溶かす。
冷め切ってしまうまで。
僕は都会へ。
君は此処に。
指輪は君との約束だった。
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