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この世の終わりを目撃したかのように姉さんは本気でボロボロと雫を零す。
我が姉ながら恐ろしいのは、この人は嘘泣きができない。
冗談抜きでショックから泣いているのだから頭が痛くなる。
「びぇ~~ん、可憐ちゃんが反抗期だよぉ~~お姉ちゃんと週五のペースで添い寝してもいいじゃん!」
「だ~め、僕にべったりしているといつまで経っても彼氏ができないよ?」
「ぶ~~ぶ~~あっしは可憐ちゃんがいるから、彼氏なんていらないんだなぁ!」
「はぁ……まったく、困った姉さんだよ」
「そう言いつつも、本当はホッとしている可憐ちゃんであったとさ」
「勝手に人の心をねつ造しないでよ」
そうは言うものの、内心はホッとしていた僕は誤魔化すように長い溜息を吐いてベッドに身体を預けた。
姉さんも俺の動作にならって、コテンと添い寝の体勢に入った。
天井をぼんやりと見上げる僕の頬には姉さんの熱い眼差しが注がれる。
嬉しいような、気恥しいようなむず痒い気持ちでいっぱいになってしまう。
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