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「捨て犬か??」
「僕は捨て犬じゃないよ。」
って人間には僕の言葉通じないんだっけ?そう思っているときょとんとした顔でその人は僕を見た。
「だって首輪もまだついてるよ?」
「僕の言葉わかるの!?」
「ははは。長年動物に触れ合ってるからね。」
「へぇー。へぇー。」
自分の言葉をわかってくれる人間がいたことに喜びと珍しさが一緒になって尻尾をぶちぎれんばかりに振ってみた。
「んで捨て犬じゃないの?」
僕は尻尾を振りながら答えた。
「うん!だって男の子が泣きながら帰って行ったもん。きっと迎えにきてくれるよ!僕あのこのところに戻ったら涙舐めてあげるんだぁ~。」
そう言うと人間はすごく悲しそうな顔をしていた。
なんで?
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