出会い

5/8
前へ
/134ページ
次へ
「あ、美味しい……」 口に入れた途端、香りが一気に広がった。 こんなに美味しい紅茶を飲んだのは、生まれて初めてかもしれない。 おばあさんは嬉しそうに微笑んでいる。 「あの……ここはどこですか?」 いちばんの疑問を、恐る恐る聞いてみた。 「とりあえず着替えたら出ておいで。話はそれから、ね?」 「はい……」 どうやら危険ではなさそうなおばあさんに促され、私は言う通りにしてみることにした。 「あぁ、服はそこに置いてあるからね」 そう言うとおばあさんは部屋から出て行った。
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

114人が本棚に入れています
本棚に追加