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「あ、美味しい……」
口に入れた途端、香りが一気に広がった。
こんなに美味しい紅茶を飲んだのは、生まれて初めてかもしれない。
おばあさんは嬉しそうに微笑んでいる。
「あの……ここはどこですか?」
いちばんの疑問を、恐る恐る聞いてみた。
「とりあえず着替えたら出ておいで。話はそれから、ね?」
「はい……」
どうやら危険ではなさそうなおばあさんに促され、私は言う通りにしてみることにした。
「あぁ、服はそこに置いてあるからね」
そう言うとおばあさんは部屋から出て行った。
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