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つやつやの黒い光沢、見たこともない独特のデザイン。
ポーン……
鍵盤に触れると、きちんと調律された綺麗な音がした。
その直後……
「起きたのかい?」
ドアの外から声がした。
「!!!」
心臓が驚くほど跳び跳ねた。
声が出せなくて、私はドアの方を、ただ見つめていた。
するともう一度、優しく声がした。
「入ってもいいかな?」
私は恐る恐る、返事をした。
「……はい」
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