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「よわ。」
吐き捨てると武器を仕舞い、此方に寄ってきた。
「大丈夫?」
無機質で感情の無い瞳に、感情が稀薄なのかと想った。
「まぁな。・・・・・・ッ!!」
傷が痛み、顔をしかめ
「ハイヒール。」
暖かい光に包まれると、傷が治り。
「私は御暁 朔夜。・・貴方は?」
見上げながら言われた。
この場合は、言うべきだよな?
「青瀞 龍。」
「青龍、だね。」
呟きながら小さく微笑む
なんだ、笑えるじゃねぇか。
「珍しいわね、朔夜から話しかけるなんてね。」
静かに近寄って来て
俺は少し警戒する。
「・・・・やっぱり、か。」
何故か寂しそうに小さく微笑み、見られた。
「鎮菜姉さん、からかわないで?」
少し剥れていて
「私は御暁 鎮菜。この街の管理者と言えば、解るかしら?」
寂しげな笑みは、もう無く先程の様な、楽しげな笑みを浮かべていた。
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