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「一緒に暮らそうって言ってくれたのは嬉しい…大事に思われてたんだなって…」
そんなの当たり前じゃないか…
「でも、その前に言って欲しかった…一言『好きだよ』って。結局一度も言ってくれなかったよね…。興味ない事は口にしないから私の事も興味ないんじゃないかってずっと悩んでた…。」
好きなのは…当然の事で…
「覚えてる?付き合って何の進展もなくて私が他の友達と旅行に行った時の事。付き合ってても何処か他人行儀で私じゃなくてもいいような毎日で…凄くつまらなくて…でも…初めて携帯に電話してくれて…本当に嬉しかった…やっと私を見てくれたと思った…」
…
「それから付き合いも変わり出して…楽しくなりはじめて…それでも私の事本当に好きなのかはずっとわからなくて…言って…欲しかった…」
少し涙声になりはじめた彼女の告白…ボクは黙って聞くしかなかった
「ん、ゴメン…。それで仲良かった先輩に相談してたんだ…男の人…ずっと優しくしてくれて…面白くて…2年前に告白されて断ったんだけどずっと待ってるよって…」
「それで迷ってて…やっぱり好意を向けてくれる人のが良いのかな?と思いはじめて…でも、もうハッキリしたから。今までありがとう…さよなら…」
『待って!』…とも口に出せず、席を立つ彼女を呆然と見送るしか出来なかった…
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