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出来上がってしまったボクはベタな暴言を吐いてしまった
「酔っ払ってるぐらいがちょうどいいか。まっ、課長の急変は誰もがおかしいと思うしな、何故か聞いてみたのよ」
『…ふーん…』
眠気も手伝って何処か他人事のように返事する
「あ~課長~最近あいついびってません?どうしたんすか?課長のハゲ!とか課長臭ぇよ!とかそんな課長に抱かれたい!!とか言ってるの聞いちゃったんすか?」
…どうやら始まったらしい。一応耳を傾ける
「あいつがそんな事言うか!いや、いびってんじゃなくてさ、あいつ最近彼女にフラレて凹んでるらしいじゃない?だから忙しくして考えられないようにしてやろうと思ってさ」
「何で知ってるんすか?ストーカーは犯罪っすよ?」
「違ぇよ!お前らの近く通った時に話してるのが聞こえたんだよ!」
「にしても厳しすぎません?」
「いや~~~いざ気をつかって忙しくするってなると加減がわからなくてな…だから全力だしてみてる」
「駄目っすよそれ~加減覚えてくださいな」
「そっ、そうか…努力するわ…まぁ、それとな」
「まだ何か理由あるんすか?」
「会社も個人的にもあいつにゃ期待してるんだよ。あいつに仕事任せるとキッチリ無駄なく仕上げてくるんでな。理路整然、合理的、効率よくこれからも頑張って欲しい、今の厳しさを越えてもう一つ成長して会社に貢献して欲しい…そんな心の表れも」
「あっ、休憩終わりなんでそろそろ戻りますね~」
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