クローバー

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「ん~とそれじゃあね、早紀ちゃんにこれ」 「?でもこれ…みっつのだよ??」 「そしてお母さんもこれ」 そう言って妻も三つ葉のクローバーを手にとる その妻が手招きして私を呼ぶので呼ばれるままに二人の元へ 「そしてお父さんもこれ」 と言って私にも三つ葉のクローバーを渡す そして私と娘の手をとって 「これで、みんな合わせて九つ葉♪よっつの葉っぱのより凄い妖精さん出てきてくれちゃうよ~」 「…おっ?…おおっ♪」 そっか…私達は九つ葉か…それはいいな… 帰り道、遊び疲れた娘を膝枕し、やはり疲れて寝こける妻 二人の寝顔と、早紀の手に握られている茎の部分を紐で結んだ三つの三つ葉を見て、明日もこの幸せそうな寝顔の為に頑張ろう… そう強く思った3時間… 「あれ?家に着いた?ん?…もうこんな時間??」 『曲がる場所一つ間違えて迷ってた…』 日々紡ぎ 絆深めし 九つ葉
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