骨まで焼き付くしてやるから安心して逝ってこい

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翌々日、カノンとユウイは編入する魔法学園『イストホップ魔法学園』への編入手続きをしていた。ユウイの両親への説得(主にカノンがパートナーになること)は、半ば実力行使で認めてもらえた。 「っと、これで編入手続きは終了だ。なにか質問は?」 受付はだるそうに資料を眺める中年の男。異世界の住人であるカノンの出生は、人里離れた場所に住んでいて、親戚であるユウイの転校を機にパートナーとしてこの学園への編入を決めた、ということにしている。 二人は同時に首を横に振る。男はそれを見て、資料を茶封筒に入れ、二人に手渡した。 「その中に編入した後のことについて、さっき説明したことの詳細が書いてある。ま、ぶっちゃけ今から教室行くことになるから、他の生徒とやることは一緒なんだがな」 がははと笑う男。二人は眉ひとつ動かさない。 「失礼します」 カノン達のいる部屋の外で、ドアをノックする音が聞こえた。 「おう、入れ」 と男。ドアを開けて部屋に入ってきたのは、まだ若く見える男。 「あなた達の入る1ーIの副担任、グリドウです」 「カノンだ」 「・・・ユウイです」 「じゃ、後のことは任せるぞ」 「わかりました」
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