骨まで焼き付くしてやるから安心して逝ってこい

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「さて、これから1ーIの教室にいくわけだが、この学校にはAからFのクラス、そしてIクラスとあるんだが、意味がわかるかな?」 1ーIのクラスへ向かう途中、グリドウが歩きながら話しかけてくる。ユウイは首をかしげているが、カノンはすでにIクラスの意味を分かっていた。 「Inferiorのことだろう。意味は『劣等』。いわゆる落ちこぼれが集まったクラスのことだな」 「へぇ、よくわかったな」 グリドウが笑いながらこちらを向く。しかし、その目は全く笑っていない。 「当然だ。この学園の見取り図はすでに頭に叩き込んである。Iクラスが他の教室から隔離されていることも、その理由も把握済みだ」 「となると話は早いな」 とグリドウが言うと、一瞬で回りの風景が変わる。転移魔法でも使ったのだろう。目の前には1ーIと書かれた看板があった。 「ようこそ、くずの集まり、1ーIへ」
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