骨まで焼き付くしてやるから安心して逝ってこい

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「あんだけ魔力をだだもれにしていたら、誰だって気づくだろうが。それとも、それにすら気づけないこのクラスの人間は、それほどまでレベルが低いのか?」 「あんた、パートナーが気づいていないのに、よくそんなことが言えるわね」 カノンの言葉に、ラスタが突っ込みを入れる。が、すぐに元の表情に戻った。 「ええそうよ。この子たちは、私の機嫌を損ねたから、罰を与えてるの。1日中『ロス』の効果を受け続けて、その後反省文。こうでもしないと言うこと聞かないのよねー」 急にフランクな話し方に変わるラスタ。ユウイだけが、この状況についていけていないようだ。 「全く、校長の人を見る目のなさにはいつも驚かせる」 グリドウも呆れ顔だ。 「魔力量は上の中クラスなのにセンスがからっきりな女と、センスはずば抜けて高いのに魔力量が平均の10分の1以下の男。こんな凸凹ペアじゃ仕方ないのかもね」 「・・・え・・・?」 グリドウの言葉に、ユウイの言葉が失った。
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