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「離せよっ!!」
連れてこられたのは保健室。
ちょうど先生も居ない…
やっと手を解放されたかと思うと
次はベッドに投げつけられた。
「何で昨日泣いたの?」
「…っ、それは」
「早く言わないとキスするよ?」
「……祐樹、族嫌いでしょ?
それで勝手に涙がでて…。」
「誰が嫌いって言った?」
「だって、彼女族に入ってたって…」
「何で嫌いって決めつけたの?」
「だって、祐樹嫌そうな顔してたから…」
「はぁ、勘違いだよ。」
「ふぅぇっ?」
「桜みたいなピュア総長は好きだよ」
「えっ?そ、総長って…何で?」
「ははっ、俺昔族してたから。
桜の名前超有名だし。」
「……へ?」
だからか…
あたしが腕を振り解けれなかったのは。
いつもだったら余裕なのにって
超不思議だったっ!!
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