第弐章 クラス演劇、開幕!

2/4
前へ
/14ページ
次へ
 体育館 「薫」 「なんだ、蒼真」  蒼真に呼ばれ、振り向くと蒼真の手にミサンガが握られていた。 「薫の分だ。今、お袋が持って来てくれたんだ」 「サンキュー。でも良いよな、両親がいて」  この言葉に、蒼真は気まずそうに顔をしかめる。 「すまない、薫。お前の親は」 「気にするな、蒼真」  俺は蒼真の肩を軽くたたく・  そう言いながらも俺は気にしていた。 「もうすぐ、一回目の開演なんだ、元気よくやって、成功させんだろ!」 「そうだったな」  蒼真は、残りのミサンガを配りに行った。 「親か~」
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加